NHKドラマ『火星の女王』は、圧倒的な映像美と唯一無二の世界観で話題を集めています。
中でも「火星シーン」は、まるで本当に異星で撮影されたようなリアルさがあり、実景ロケ(実写)を“土台”にしながら、VFXで火星らしく“描き換える”手法が大きな見どころです。
この記事では、『火星の女王』の撮影地・ロケ地情報を制作側の発言・取材で明かされた範囲を中心に整理し、独特な世界観がどのように作られたのかをご紹介します。
この記事を読むとわかること
- 『火星の女王』で取材等により言及された主なロケ地(確度高め)
- 「火星シーン」は実写?CG?――“実景+VFX”の作り方
- 独特な世界観を成立させた撮影・美術・演出のポイント
結論:火星の女王の火星シーンはどこで撮影?実写?CG?
先に結論から言うと、『火星の女王』の火星シーンは「実在するロケ地(実写)」をベースにしつつ、VFX(合成・描き換え)で火星の空や色味、地平線などを作り込む形で表現されています。
制作側の取材発言として、具体的には大谷石の石切場(栃木)、茨城の浄水場、茨城のごみ処理施設などがロケ地として挙げられています。また、火星の表面に似ているといわれるサウジアラビアでも撮影を行っていると公式サイトでは紹介されていました。
つまり「CGだけで作った架空の火星」ではなく、実写の説得力とVFXの拡張を掛け合わせて、あの“リアルな火星”が完成している――というわけです。
火星の女王の火星シーンはどこで撮影された?(確度高めのロケ地)
ここからは、取材等で具体名が出ているロケ地を中心に整理します。
大谷石の石切場(栃木)|火星の洞窟・岩肌の「実写の質感」を担う
栃木県宇都宮市周辺の「大谷石の石切場」は、火星のシーンづくりに使われたロケ地として制作側が言及しています。
この場所は、地下空間・岩肌・採掘跡のスケール感が強く、CGでは出しにくい“岩の重み”や“空間の実在感”を、実写で確保しやすいのが特徴です。
また、制作側のコメントでは、ロケ地を撮った上でVFXで描き換えることも行った旨が語られており、実景を火星に“寄せる”工程がある点もポイントです。
注意:「火星の赤い土や空」はロケ地そのままというより、撮影素材をベースにしながらVFX・色調整で火星らしく整える要素が大きいと考えると、映像の見え方と説明が一致します。
茨城の浄水場・ごみ処理施設|火星の“インフラ感”を実景で作る
火星基地や施設まわりのシーンづくりには、茨城県内の浄水場やごみ処理施設が使われたことが、取材等で明かされています。
こうした施設は配管やタンク、無機質な構造物が多く、「未来の基地っぽい」空気感を“現物の造形”で出せるのが強みです。
火星の女王に使われたその他の主要ロケ地
火星の風景以外にも、基地・研究施設・無機質な空間など、国内のロケーションが多彩に活用されています。
東洋熱工業 吉井工場跡(群馬・高崎)|無機質な基地・研究施設の雰囲気に
群馬県高崎市の「東洋熱工業株式会社 吉井工場跡」は、ロケ地として名前が挙がる代表例です。
廃工場ならではの広さ、複雑な構造、金属・配管・錆などのディテールが、“未来の施設”を作り込むベースとして非常に相性が良いロケーションです。
実景の情報量が多い場所ほど、VFXは「全部作る」ではなく、足りない要素を“足す”方向で効果を発揮しやすく、映像に説得力が出ます。
火星の世界観はどうやって作られたのか?
『火星の女王』の世界観が強いのは、VFXだけでなく、実写素材の選び方と撮影上の制約設計が緻密だからです。
実写×VFXでリアルと非現実を融合
実在の地形・施設を“現物”として撮り、そこにVFXで火星らしい要素(空・地平線・環境表現など)を重ねることで、リアリティのある火星表現が成立しています。
実写の“質感”があるからこそ、CGが悪目立ちしにくいのがこの手法の強み。視聴者が「実写なの?CGなの?」と迷うのは、むしろ狙いどおりと言えます。
「水」を映さない制約が火星らしさを強めた
火星が舞台である以上、撮影では“水”が映り込むと一気に現実に引き戻されてしまいます。
そのため制作側のコメントでも、水が映り込まないように配慮し、映った場合は後工程で処理するといった制約が語られています。
この「映さない」設計が、乾いた惑星の緊張感や閉塞感を、映像の段階で底上げしているのが見事です。
音響と光の演出が“基地の生活感”を立ち上げる
火星基地のシーンは、映像だけでなく音と光の情報でも世界観が構築されています。
たとえば金属音・低音域の響き、機械の駆動音の配置などで、孤独感や緊張感を強調。
また、屋外(火星表面)では、強い直射日光ではなく、どこか弱く滲むような光に整えることで、「地球とは違う大気・環境」を感じさせる演出が効いてきます。
火星の女王の撮影地・ロケ地から見る世界観の作り方まとめ
『火星の女王』は、撮影地の選定と演出を通して「リアルな異世界としての火星」を描き切った作品です。
火星の“洞窟・岩肌”には大谷石の石切場(栃木)、火星基地やインフラ感のある空間には茨城の浄水場・ごみ処理施設、無機質な施設表現には吉井工場跡(群馬)など。
実写の説得力とVFXの拡張が融合することで、“作り物に見えない火星”が完成しています。
次に見返すときは、ぜひ「この質感は実写?どこで撮った?」という視点で見てみてください。ロケ地を知ると、没入感がさらに増します。
この記事のまとめ
- 『火星の女王』の火星表現は実写ロケ+VFX(描き換え)が柱
- 火星シーンのロケ地として大谷石の石切場(栃木)が取材等で言及されている
- ロケとして茨城の浄水場・ごみ処理施設も制作側から言及
- その他ロケ地として東洋熱工業 吉井工場跡(群馬・高崎)が挙がる
- 水の映り込み回避など、制約設計が“火星らしさ”を底上げしている



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